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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【アレキサンドライト番外編】君への願い #16


side アキ




「そうめん、うまかったなぁ」

食べ終わって後片付けも済んだ後、俺と敦彦は用意された部屋にいた。

「なかなか手に入らない逸品だ。名工の名に恥じない、素晴らしく美味いそうめんだった」

敦彦がほめるとか珍しい。そう顔に書いてあったんだろうか。敦彦が嫌そうな顔をした。

「私だって褒めるに値するものは褒めるぞ」

「えっ。そ、そんなこと思ってねぇぞ?」

じとっと敦彦が目を細め俺を睨む。俺はそれに気づかないふりをして、畳の上にあぐらをかいた。

「まったく。私のことをなんだと思ってるんだ」

そう言ってため息をつきながら、目の前に座った。

「右と、左。どっちがいい?」

敦彦の前に握った拳をふたつ突き出した。

「は? なんだヤブから棒に」

そう文句を言いながらも、俺の右手を指差した。

「右か~。甘々コースな!」

「は?」

驚く敦彦の前に手をついて、グイッと顔を寄せる。

「敦彦のこと、どう思ってるかって?! 一番大事なヤツって思ってるに決まってんじゃんか」

目を丸くしている敦彦の唇に、ちゅっとほんのかすかにキスをした。

「なんの趣向だ?」

「なんだよ、喜ばないわけ?」

不満そうに唇を尖らせながら――――でも笑いながら言うと、敦彦も口角をあげてにやりと笑う。

「いや、じゅうぶん喜んでいるぞ」

「わかりずれぇんだよ……」

そう言って、再び唇を重ねた。今度はお互いの唇の弾力を感じる程押し付けて。

俺の好きな、やや薄めの唇。敦彦っぽい、唇。一見冷たそうなのに、触れるとほら。こんなにも熱い。

「敦彦……俺……」

「私はお前を信じているから」

俺をぐいっと抱きしめて、敦彦が耳元で囁いた。

なんでもお見通しなのか? でも訊かずに俺のことを信じると言ってくれている。俺は敦彦の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめ返した。

「だからさっさと白状しろ」

「へ?」

俺の二の腕を掴み、ぐいっと引き剥がす。ニヤニヤと笑いながら、俺を見下ろしている。

「なにをコソコソとやっている」

「台無しだ! きゅんきゅんした俺のピュアなハートを返せ!」

「よし。言わないのなら、躯に訊いてやろう」

「おまえ、それがいいたいだけだろっ!」

あわれ俺は布団へと押し倒され、あんな手やこんな手で白状させられそうになったのだった。

あんな手?

こんな手?

言えるわけ、ないだろっ?!





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