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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【アレキサンドライト番外編】君への願い #18



side アキ




だりぃ。

ぜんぜん布団から起き上がれねぇ。

畳の上に敷かれた布団の上で、ぐるりと仰向けになった。

その反動で腕が伸び、いびつな大の字ができる。

腕を広げてからやべぇって思ったけど、腕があたるって思った敦彦は、横にはいなかった。

部屋の中はすっかり暗くて、外からしとしととした雨音と、敦彦の声がうっすらと聞こえてくる。

ああ、七夕なのに、雨降っちまうのか。

1年に1回しか逢えないのに、その1回がダメになるって、どんな気持ちなんだろう。

「起きたのか?」

廊下と部屋を隔てている障子が開き、敦彦が中に入ってきた。そして起きている俺に気がついて、声をかける。

「今、何時?」

そう訊くと、敦彦がスマホの画面を確認した。

青白い光が敦彦の端正な顔を浮かび上がらせる。

「まだ22時じゅうじだ。……水でも飲むか?」

俺の声がかすれているのに気がついた敦彦が、障子を閉め部屋の端にある小さな冷蔵庫から水の入った容器を取り出した。

一瞬"いいやつ"って思ったけど、そもそも声がかすれているのは敦彦のせいだし。あぶないあぶない。

コップに水を注ぎ、俺のところまで運んでくる。

起き上がろうとした俺の背中に手を添え、俺を見下ろしながらニヤリと笑った。

「起き上がるのもつらそうだな」

「――――誰のせいだと思ってやがる」

俺が睨むと、敦彦は水を口に含み、俺に口移しで飲ませた。

うまく飲めなかった水が、口の端から首筋を通って胸元に伝い落ちる。

その軌跡が、火照った躯を自覚させた。

「もっと欲しいか?」

敦彦がそう言ってコップをくいっと上げる。

「うん、欲しい。――――敦彦が」

そう言うと、敦彦は一瞬驚いた顔を見せたけど、すぐににやりと笑った。

「もう足腰も立たないだろうに。今日はおとなしく寝ろ」

「で、寝ている間にここを出ていくのか?」

まっすぐ敦彦を見つめると、敦彦も俺をまっすぐ見つめ返した。

そして根負けしたように小さくため息をつくと、手身近なところにコップを置いて俺をギュッと抱きしめた。

「しばらく逢わない」

「なんでだよっ」

理由はわかってる。わかってるけど、言わずにはいられない。

「……」

敦彦は無言で俺を抱きしめる腕に力を込めた。

「俺はいやだっ」

2人の間に腕を入れ、グイッと敦彦を引き剥がす。

その手首を掴むと左右に押し開きながら俺を倒し、布団へと縫い付けるようにして胸の突起を舌で転がした。

「あっ。はぁっ」

俺は――――あさましい。

敦彦を止めたくて。自分のもとに留め置きたくて自分の躯を差し出す。

「敦彦……もっと……はぁっ……あぁっ」

敦彦の熱い塊が俺のナカを突き進み、俺は頂点に達し――――気がついてみれば周りはすでに明るく、――――そして、敦彦の姿はなかった。





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