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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【アレキサンドライト番外編】君への願い #23



side アキ



「え? よくわかんないんすけど」

菊乃さんと黒づくめの男が来たと思ったら、いきなり奥の座敷に行くと言い出した。

あまりに急な話だったから、黒づくめの男がヤナギさんだったってことに、遅れて気がついたぐらいだ。


言われるままついていった先にあったのは、あやしさ満点の檻だった。時代劇に出てくるような牢屋よりかは、ちょっと小奇麗というか、妖しいというか。檻が朱塗りだからだろうか。全体的に、雅に見えないこともない。

「申し訳ありませんが、岩下女史。中にお入りいただけますか?」

「わたくしを"景気よくブチ込む"のでしょう? さっさとおやりなさいな」

「勘弁してくださいよ~っっ」

いきさつがよくわからないけど、ヤナギさんは心底困ってている感じだった。ていうか、菊乃さんの苗字って、岩下さんなんだ! 初めて知った。

「さあ晃さん。足元にお気をつけてくださいませ」

菊乃さんはそう言いながら、小さく開いた入り口から檻の中へと入っていく。

「何をしでかしたかしりませんが、早く御前に謝ってくださいよ。こっちの身が持ちませんよ」

カチャカチャと錠前をかけながらヤナギさんがぼやいた。

「ヤナギ⤴?」

「申し訳ありませんっ」

俺からは背中しか見えなかったけど、菊乃さんからどす黒いオーラが出て。それにビビったヤナギさんは首を引っ込めて早口で謝った。

「それでは失礼します! お願いですからおとなしくしていてくださいっ」

そう言い捨てると、逃げるように部屋を出ていった。


その足音も聞こえなくなり、あたりは静まり返った。

外界の音が一切聞こえない。

「菊乃さん、ここは?」

「ここは奥座敷と呼ばれていますが、見ての通り、座敷牢です」

座敷牢っていわれてもピンと来なくて首を捻っていると、菊乃さんが座敷牢について説明してくれた。

「でも――――前の持ち主の趣味かどうかはわかりませんが、性的な拷問を行えるように、諸々整っております。よろしければ今度如月様と試されてはいかがですか?」

「は? なにいってんの? 菊乃さんっっ」

菊乃さんはくすくすと小袖で口元を隠しながら笑っている。

俺はといえば顔を真っ赤にして――――。


『アキ。そんなに期待した目をして。それでは拷問にならないではないか』

『期待なんかしてな……あっ……縄が……肌に食い込んで……ぁあっ……』

敦彦が天井から垂れ下がる縄を下に引くたび、俺の躯を縛る縄がキュッと上に引っ張られて締まる。乳首の下すれすれを通る縄は尖りをさらに高くしようと刺激し、くるっと股を通された縄は、随所にある結び目が尻の割れ目に食い込みながら刺激する。

痛いのか、気持ちいいのか、理解できないまま躯は火照り、つま先立ちの状態で艶かしくくねらせる。




「――――さん。晃さん」

菊乃さんの俺を呼ぶ声に、ハッと我に返った。

菊乃さんが変なこと言うから、思わず想像しちゃったじゃないか!!

と、怒ってはみたものの、なんとなく気まずくって。俺は目を合わせないようにあたりを見回した。







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