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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【アレキサンドライト番外編】君への願い #26



side アキ



エレベーターが音もなく目的の階についた。エレベーターを降りると、菊乃さんは壁にあるパネルに手をかざし、横にあるカメラをじっと見た。

しばらくして、壁だと思っていたところがいきなり開いた。

マジか!

ホントに秘密基地じゃねぇの、これ。

やべぇ。ワクワクが止まらない。

「晃さん。助手席へどうぞ」

菊乃さんがどうぞ、と、手で指した先には真っ赤なスポーツカーがとまっていた。

言われるまま助手席にいくとそこにはハンドルがあって。左ハンドルの車だと気づいて反対側に回る。

「なんか、随分と派手な車っすね」

「でもこの子、よく走るんですのよ」

そう言いながらシートベルトをしめ、慣れた手つきでキーを回す。

そう、プッシュボタンスタートじゃない。しかも、マニュアルだ。

半クラの状態で長い通路を車で進むと、やがて大きなドアの前についた。

目の前のドアが開き車を中にすすませると、通ったドアが閉まった。そして今度は目の前のドアが開く。

そこはもう外の世界で。

まじか! すげー!


あたりを見回すと、普通の民家のガレージだった。じぃちゃんちの山を登る前の、いつも左折するところの一軒家。まさかここが山の上のじぃちゃんちとつながっているなんて!

「晃さん。そんなにキョロキョロなさると、目立ってしまいます」

笑いを噛み殺したように菊乃さんが言ったけど……この車のほうが目立ってるから俺のキョロキョロなんて関係ないんじゃないのか?


「では、走りますね」

そう言うと手首をクイクイっと華麗に捻り、ギアを一速に入れる。

車はガレージを出てしばらく走り、大きな通りに出た。

左折して本線に入る俺たちを待ち構えていたように――――路肩にとめられていた車が静かに走り出す。数台車を挟んで俺達の後をつけてきていることに、俺は全く気がついていなかった。





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