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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【SS】必然の偶然 前編


こんばんは。ひかるです。

突然で申し訳ありませんが、前後編のSSをはさませてくださいませ。

萌え萌えPVをご紹介いただき、妄想がもくもく、いや、むくむくと……

あいかわらず自由ですみません。












side A



「なんか、不機嫌?」

「うるせー」

大学のカフェテリアでメシを食ってると、いきなりそう言って声をかけられた。

相手は同じゼミのヤツ。

「放っておけよ。こいつ相方とあえなくて寂しいからすねてんだ」

「うるせー」

余計なことをいう横のやつも同じゼミのヤツ。そいつの前に後から来たヤツがトレイを置いてメシを食い始める。

「否定しないのな」

「は?」

「"さびしくって"、"すねてる"んだな」

「はぁ? 何言ってくれちゃってんの? んなわけ、ねぇだろ」

「図星って顔してる」

「どこがだよ!」

――――図星、だけどな!

アイツに会いたいけど、会えない! いや、会わない!!

アイツは今、大切な研究の真っ最中で、論文の作成に追われてる。アイツは大学院に進んで研究職に就くのが夢だ。その為にこの論文を頑張らなければいけないってアイツから聞いて、俺は言ったんだ。

『論文が終わるまで、会わない』って。

そりゃさ。会いたいよ。会いたいけどさ。どのツラ下げて会えるっていうんだよ。俺から会わないって言ったんだぞ?

それをこいつら、好き放題いいやがって。

「でもさ。相方も"会いたい"って、さびしがってるんじゃないか?」

「えっ?!」

とっさのことで、思わず顔がにやけてしまった。

それを目ざとく見つけられ、またひとしきりからかわれる。

「だーーーっ。うるせぇっ。会わないったら、会わないんだよっ」

俺は勢い良く立ち上がり、食い終わった皿を返却口に戻してカフェテリアを後にした。



勢い良く飛び出した俺の足は、自然とアイツの研究室がある棟に向いていた。ハッと気がついて、うろたえる。

なんでおれ、こんなところにっ。

会わないっていったのに。

って、まてよ。これはあれだ。偶然会っちゃうのは、しょうがないよな? そうだ。不可抗力だ。偶然会っちゃうのは、しょうがない。

俺はワクワクしながら研究棟を歩いていた。



って。端から端まで歩いたのに。2往復もしたのに。

なんでアイツと会わないんだよっ。




side B



「おや、相方くん」

大学のカフェテリアに行くと、彼と同じゼミの友人が声をかけてきた。この2人は僕と彼の関係を知っている、数少ない人間だ。誘導尋問にひっかかった彼がうっかり漏らしてしまったわけだが、この2人もおなじような関係なので、薄々気がついていたらしい。

「論文で忙しいから会わないって聞いてたけど、終わったの?」

「いや、まだおわっていないんだけど、コンビニのくじでこれが当たって」

トートバックからイチゴ・オレの紙パックをだして2人に見せた。

「甘いもの苦手で飲めないし。彼がこういうの好きだから持ってきたんだけど――――」

そう言ってあたりをキョロキョロと見回す。

「さっきまでいたんだけどね。さんざん茶化したら、すねて出て行っちゃった」

「すねて?」

「そう。"彼氏くんに会えなくてさびしい"って顔に書いてあったから、ちょっとからかったら、ね」

目に浮かぶようだ。ちょっとかわいすぎて、ぷぷっと笑ってしまう。

「方向的に研究棟の方に向かったみたいに見えたけど」

「行ってみる。ありがとう」

礼を行って研究棟へと足を向けた。

かわいすぎる。きっと彼のことだ。最初は無意識に研究棟に足を向けたのかもしれない。でも、途中で気がついて、顔が真っ赤になっているんだろう。

そして右往左往した結果、"偶然を装って会おう"となっているに違いない。

ああ、かわいい。かわいすぎる。

きっと研究棟の廊下を端から端まで、いったりきたりしているんだろうな。

ゆるむ口元を必死で結んで、僕は研究棟の廊下で"偶然"彼と会うために足早に向かった。





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