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【アレキサンドライト番外編】君への願い #31



side アキ




なんでだよ、菊乃さん!

なんで俺をおいて、一人でやろうとしてんだよ。

「アニキ、完全に釣られましたね」

「うるせー」

「なんの話?」

後部座席から、ヒョイっと顔をのぞかすと、運転手の男は俺がいることを忘れていたみたいで、首をすくめて驚いた。

話しちゃったものはしょうがないって顔で、ヤナギが答える。

「カードを派手に使われたので、居場所がわかったんです。それで車で外周を走っているのを発見して――――。わざと呼び寄せたんですよ、あの人は。井上様を俺たちに保護させるために」

ちっと舌打ちせんばかりにいうヤナギの横で運転手の男がウンウンと頷いている。

「なにうなずいてんだよっ。ドジョウ、おまえも同罪だろっ」

「ヤナギにドジョウ? おもしろいコードネームっすね」

「「本名です」」

二人に声を揃えられ言われる。

「えっ。てっきりあだ名かと思って。すんません、俺、呼び捨てにしてた?」

「いや、結構です。コードネーム的な色合いもありますから。改めまして、ヤナギです」

「ドジョウです」

「井上です」

思わず自己紹介して、三人でビミョーに笑った。

「見てわかるかと思いますが、俺たち岩下女史には頭が上がらないんすよ。危なかったところを岩下女史に何度も助けられてるんで」

「助けられてるんで」

「助けられてる?」

「あの人の頭の構造は並のコンピューターより高性能なんですよ。瞬時に記憶して、解析する。そして一番効果的な方法で物事を進める。敵に回したら、こわいですよ」

「こわいですよ~」

ヤナギの話したあと、ドジョウが繰り返す。なんだか漫才を見ているようだ。

なんていうか、緊張感が足りない。

「井上様、心当たりはありませんか。岩下女史の行き先に」

うーん、と、考え込んだ。

もしかすると、萩尾は知っているのかもしれない。でも、すんなりとは教えてくれないかもしれない。

他に菊乃さんの行き先を知っていそうな人物。

敦彦がじぃちゃんのあとを継ぐって決めたことに対して快く思っていない人物を知っていそうなヤツ――――

「あ……」

ある人物の顔が思い浮かび、運転席のドジョウに行き先を告げた。







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