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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【アレキサンドライト番外編】君への願い #35



side 関




思わぬ拾い物をした。

目の前にいる若造を見ながら、心の中でほくそ笑んだ。

『俺、井上っていいます』

ええ。よく存じておりますよ。

”イノウエ アキラ”。如月敦彦のアキレス腱。

まぁ顔を知ったのはつい昨日のことですが。



以前から噂があった人物が今、目の前にいる。

あのいかがわしい会員制の倶楽部に一時期籍を置き、如月を骨抜きにした男娼。

どんなに妖艶な――――魔性の人物かと思えば、目の前にいる男はなんだ? どこにでもいる普通の若造ではないか。



それとも、床(とこ)の上では、化けるのでしょうかねぇ。

そう思いながら、目の前の男を値踏みする。

どう変わるのか、試してみるのも悪くない。

忌々しい如月が囲っている男を慰み者にしたら――――。

くくっと喉の奥で笑った。

あの男が苦しみと悲しみに顔を歪める姿を見たい。

そうすれば、煮え湯を飲まされた私の溜飲も下がるかもしれない。


と、そこである人物の顔が浮かんだ。

『如月敦彦――――あの男は憎んでも憎んでもあまりある。俺の人生は、あいつのせいで狂いっぱなしだ』

何年も前だが、事業を妨害され、業績が悪化したと言っていた。その口調にはそれだけではない、本気の憎悪を感じた。あの男を誘ってみるか。

その後業績を持ち直したあの男に恩を売っておくのも悪くない。

そうと決まれば、早速動くか。

「電話を一本かけてきても?」

「どうぞ」

店を出て、井上晃の見えるところで電話をする。

スリーコールほどして、相手が電話に出た。

「如月敦彦を陥れたくはないですかね?」

『――――いいですね。なにか策でもあるのでしょうか?』

相手が乗ってきて、ニヤリと笑う。

「良い駒を手にいれたのですよ。如月が一番ダメージを受けるに相違ない、駒が」

このあと数時間後にホテルでおちあう約束をして電話を切り、何も知らずニコニコと笑っている男のもとへ戻った。







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