BL-R18+

甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
2017年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2017年12月
TOP 君への願い ≫ 【アレキサンドライト番外編】君への願い #43

【アレキサンドライト番外編】君への願い #43




side 如月




「どうぞ。出てください」

携帯を取り出し、かかってきた電話に出ようか躊躇している狐に声をかけた。

普段ならかかってくるはずもない、狐の会社の傘下の端の端にある企業からのはずだ。

とある広域系団体のフロント企業。そこで資金洗浄しているという情報を掴んだのは菊乃だ。

そして今、その企業に対して攻撃している。

狐の会社のサーバーを踏み台にして。

『あんたんとこから攻撃うけてんですよ!それ以上は巧妙に足跡を消しているから追えない! つまり、意図してあんたんとこから攻撃してるんだ!! どうしてくれんだ! プールしていた金が、勝手に送金されていく!』

狐が出た電話の向こう側にいる人物の声が、ここまで届いた。ひどく激昂している。

それもそうか。

おそらくものすごい勢いで残高が減っていっているのだろう。

一番効果的な方法で、一番弱いところを叩く。さすがというか。

ここに来る前、菊乃から連絡があった。

狐の尻尾を捕まえた、と。

最も効果的な方法で襟巻にすると言っていたが、なるほと。たしかにこれは効果的だ。

警察にも届けられない汚れた洗浄前の金。なすすべも無く巻き上げられ、やり場のない怒りはおそらく狐に向かうだろう。

それがわかっているから、先程から狐の顔から血の気が失せていく。


先程、ヤナギから連絡があった。アキは無事だと。

萩原に狐の足取りを追わせヤナギが乗り込むと、そこにはにこやかに笑う明彦がいたらしい。

そこで私は待機していた菊乃にGOを出した。



「おい、敦彦」

オロオロとする狐を不憫に思ったのか、龍が声をかけてきた。

恐れおののく様子をもっと見ていたかったのだがしょうがない。

「お困りですか?」

「如月くんっ。た、助けてくれっ」

私の腕を掴み、すがるような目で言った。

「こ……殺されるっ。このままだと私は……如月くんっ。頼むっ。助けてくれ、この通りだっ」

アキにした仕打ちを忘れたのか?

私を陥れようとしていたことも忘れたのか?

「○○会のフロント企業がハッカーの攻撃を受けていてっ。それがよくわからないが、うち経由だというんだっ。なんでもうちの会社に恨みを持つ者なんじゃないかとっっ」

それはハッカーではなく、クラッカーと言うのですよ。と、そんなことを言っても狐の耳には届かないだろう。

さて。

アキをさらった報いだ。

それは、万死に値する――――。







↓よろしければ1日1回クリックしていただけるとうれしいです。更新の励みになります♥
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

web拍手 by FC2

エラーになる方は、こちらからお試しくださいませ↓
うちのダンナが1番!攻めキャラ投票

 君への願い | Comments(1) | Trackbacks(-)

Comment

管理人のみ閲覧できます
編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017年10月06日(Fri) 00:09












非公開コメントにする