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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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【アレキサンドライト番外編】君への願い #46




side 間宮




「先輩……今度こそほんとにほんとに大丈夫ですか?」

黒焦げになりながら――――もちろん比喩的表現だけど――――机に突っ伏している先輩を見て、心配になって声をかけた。

「強ぇ……あのひと、ハンパなく強ぇ……」

”あのひと”とは菊乃さん。先輩が岩下女史と呼ぶその人だ。

なんでもネットワークに関する知識はハンパないらしい。先輩よりすごいって、いったいどんな人なんだろう。

見た目は清楚で品が良くて、とてもパソコンの前でキーボードを高速で打つ姿なんて想像できない。


如月様のシナリオはこんなかんじだった。
・菊乃さんが狐さんの会社のサーバーを乗っ取って、フロント企業のネットワークに侵入。
・不正にプールしている金を慈善団体に寄付したり株を購入したりと好き勝手に暴れる。
・狐さんが如月様に泣きつき、満を持して先輩が登場。菊乃さんの攻撃を防いて諸々の後処理をする。


先輩が菊乃さんの猛攻を止める前提の話なのに、菊乃さんは容赦なかったらしい。ぜんぜんおとなしくなってくれないって先輩がひーひー言ってた。

なんども「その手があったか」とか「えげつねぇっ」って言って。

でもそんなことを言っている先輩は、喜々として表情も生き生きしていた。

それでもなんとか菊乃さんの猛攻を食い止めた先輩は、その後の処理もちゃんと行った。

「疲れた……如月さんも……どんだけ無茶言ってくれるんだか」

「でも先輩。最新の実験装置を買ってもらえるんですよね」

「そうだった……間宮……装置を置く場所……あけといてく……れ……」

先輩はそう言って机に突っ伏したまま寝てしまった。

ちょっとやつれたけど、満足げな微笑みを浮かべて。

「先輩、お疲れ様でした。かっこよかったです」

そういってほっぺにちゅっとした自分に気がついて、真っ赤になりながらその場から離れた。

だから先輩が照れたように笑って、唇が触れた部分を指でさすってたなんてしらなかったんだ。





side 如月




「攻撃を防ぎ、後始末もしておきました」

私がそう告げると、悲壮感が漂っていた狐の表情は一変して晴れやかなものになった。

「如月くん! ありがとう! 恩に着るよ!」

そう言って私の手をとり、強引に握手をした。

「ところで後始末とは?」

「勝手に送金された金を補填しました。そこが元通りにならないと納得しないでしょうから」

「そうか。そうだよな」

狐は何かに気がついたようで、私の顔を見る。

「その補填はどこから? まさか如月くんが?」

厚かましいにも程がある。なんでその発想になるのか。まぁ半分は当たっているが。

「私が表立ってあの会社に金を出すわけにいきませんからね。あなたの会社が所有する千代田区の土地と株を売却し、それをあてました」

「なっ。社の所有する千代田区の土地とは、先祖代々続く土地――――私が住んでいるところではないかっ。それに株?!」

「それが金額的に一番見合うものでしたので。しかしご安心ください」

私はニヤリ、と笑う。それに対し、狐の顔は引きつっている。

「安心、とは?」

「売却した土地も株も、それからクラッカーがフロント企業の金で購入していたあなたの会社の株も、すべて私が買い戻しましたので」

狐が膝から崩れ落ちた。

「な……」

「ちょうど買い戻した株は発行株のうちの51%。これが何を意味するか、おわかりですね?」

狐はうなだれて両手を床についた。

そんな狐の横に立ち、狐を見下ろす。

ありったけの侮蔑の情を込めて。



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2017年10月10日(Tue) 00:46












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