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甘いも、せつないも、すべての想いはあなたと共に・・・
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らぶ×はん!#01~ケイ~



side 颯太






好き。

大好き。

その声も。そのやさしい瞳も。ほんの少しだけ寂しそうな笑顔も。

いつかそのすべてを僕のものにするから。

そのすべてを包み込めるような男になってみせるから。

だから、待ってて。

僕が、大人になるまで。



--- 待ってて。




lh_01.jpg





「……太っ。颯太っ。井上 颯太(いのうえ そうた)、起きろってば。」

肩を揺すられ目が覚めると、突っ伏した状態から顔を上げる。
上げた先に御崎 諒(みさき りょう)の呆れた顔があった。

なんか、懐かしい夢をみたような気がする。
そう思いながら若干不機嫌そうな顔をして、額から後ろに向かって髪を指ですく。


「お前、現国寝っぱなしじゃん。スガワラ睨んでたぞ?」

スガワラとは、現国の先生のことだ。ちょっと無精ひげを生やした、黒縁眼鏡のもっさりとした先生。
とっつきにくいと評判の、若いくせに覇気のない、ちょっと暗めなセンセ。

「んー。眠くって、さ。」

俺は上体を起こし腕を上げて大きく伸びをすると、そのまま頭の後ろで腕を組んだ。

「なんだ?寝不足かよ。」

「ちょっとビデオを夜遅くまで見てて……。」

「なんだ、エロビデオか。」

「違うよっ。」

諒が茶化すから、あわてて否定する。
普通のドラマなんだけど、ある意味俺にはエロビデオになるわけで。キスシーンの女優に自分の姿を重ねたことも何度もあったっけ。

って、エロビデオとか、ウケる……

そう思ってぷっと吹き出すと、目の前にいる諒が不思議そうな顔で俺を見ていた。


ここは都内でも、いや、日本でも有数の進学校。中学からエスカレーター式で高校に進学した。
目の前にいる諒も同じで、俺たちは気心知れた関係だ。


「なぁ、颯太。今日ヒマ?この後俺んち来ねぇ?」

「んー。行ってもいいけど?」

俺がそう言うなり諒は立ち上がって、「よし、帰るぞ!」って言った。
お前、なんでそんなに鼻息荒いの?わけわかんない。

そんなことを思いながらゆっくりと腰をあげ、諒の後に続いて教室を後にした。

諒は親元を離れて独り暮らしをしている。うちの学校クラスになれば、地方から出てきて就学するなんてことはめずらしくない。
中学は母親がついてきていたらしいが、高校になってからは一人になったらしい。だから中学時代よりも高校になってから諒の家に遊びに行く回数が格段に増えた。

校門を出て近くの大きい公園を突っ切るいつものコース。慣れたかんじで芝生広場を突っ切っていると、女の子が甲高い声を上げながら近くを通り過ぎた。

「ねぇねぇっ。向こうで撮影してるって!」
「ケイがいるってホント?!見に行こうよっ」

パタパタと駆けていく足音が聞こえて、俺は立ち止まり、その行先を目で追った。


「颯太?!」

急に立ち止まった俺を振り返りながら、諒が不思議そうな顔で俺を見ているけど、正直そんなことどうでもいい。


今、たしかにケイって聞こえた。

パタパタという足音を追って、俺も駈け出す。後から諒もかけてくる。


公園の一角に機材を持ったスタッフらしい人たちがたくさんいて、その人たちの視線の先にその姿を見つけた。


---圭にぃちゃんっ。


「カットォーーッ。お疲れ様ですっ。カメラチェック入ります~。」

スタッフが声をかけると、圭にぃちゃんがふぅっと息を吐くのが見えた。
俺は思いっきり手を大きく振ると、それに気が付いた圭にぃちゃんが微笑みながら歩み寄って来てくれた。
まわりでは女の人の黄色い悲鳴がたくさんあがっている。

「圭にぃちゃん、撮影?」

目を輝かせてそう聞くと、圭にぃちゃんがにこっと笑った。

「ああ。颯太は今帰り?カメラチェック終わったら今日の撮影は終わりなんだ。ちょっとだけ待たせるかもしれないけど、よかったらメシでも行くか?」

「うん!行く!!僕、待ってるよ!」

「そっか。じゃぁ向こうに俺たちの待機スペースがあるから、そっちで待ってて。お友達もよかったら一緒に。」

圭にぃちゃんはそう言って近くにいたスタッフらしい人に俺達の事を説明すると、その場を去っていった。

圭にぃちゃん、今日もかっこいい。

「なぁ、今の俳優の南條ケイ?」

諒がぐいっと俺の横に並んで、圭にぃちゃんを見ながら訊いてきた。

「うん。かっこいいでしょ。」

かっこいいでしょ、俺の好きなひと。

そう言って自慢したい気持ちをグッとこらえる。

「今すげぇ人気なんだろ?ってさ。それよりも……"僕"ってなんだ?きもっ。」

腕を抱えるようにして一歩引きながら諒がおどけながら言った。

「うっさい。諒、もう帰っていいよ。」

俺は手をひらひらさせながら言うと、諒が怒り出した。いや、怒っているというよりか呆れているって感じだけど。

「なんだ、それ?ひどくねぇ?!」

そう言って俺の腕を掴むから、思いっきり振り切ってやった。

「いーから、帰んなよ。じゃぁね、ばいばい♪」

諒に向かってにっこりと笑った後、スタッフの人に声をかけ 待機スペースへと案内してもらった。







こんばんわ~ひかるです。
今日から始まりました「らぶ×はん!」。

最初なのでいろいろえろえろ手探り状態です(笑)
まだまだこれからなので、よろしければ、生あたたかい目でみまもってやってくださいませ。

ではでは




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Comment

No title
編集
あはは、最初から飛ばしてますね、颯太クン?

しかーも圭にぃちゃんしか目に入ってないのがモロバレ。
これからの颯太クンと諒くんの関係も・面白そうですし?

て、圭、いつの間にゲイノ―人に・・・。


さーて、
今回のお供はポップコーンですか? 焼き芋??
2014年11月22日(Sat) 00:27
Re: No title
編集
ますみさんへ

こんにちわ♪コメントありがとうございます~


> あはは、最初から飛ばしてますね、颯太クン?

わんこっぷりを表現したくって(笑)

> これからの颯太クンと諒くんの関係も・面白そうですし?

ありがとうございます♪
これからもっと絡ませていきたいと思います~♪

>
> て、圭、いつの間にゲイノ―人に・・・。

本当は大学院生の予定だったのですが、ういちろさんの描かれた圭がかっこよすぎて。
つい(笑)


ありがとうございました~♪
2014年11月23日(Sun) 17:17












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